株式会社IRCデータ・プロ・テクニカ

静岡県立大学との共同研究について
(開発中のWebアーカイブ向け気付き型情報検索システムの実証実験開始と実験参加のお願い)

logo

当社では、かねてから静岡県立大学ICTイノベーション研究センター(経営情報学部の大久保誠也助教、小林えり(修士2年)、斉藤和巳教授、池田哲夫教授らの研究グループ)が開発中の新しいWeb検索システムの開発パートナーとして協力して参りました。当社では、いずれこの画期的な検索支援システムを、当社が開発中の電子的文書管理システムに、検索補助機能として組み込みする予定です。
 さてこの度、同研究グループによる開発が一定段階に達したため、平成27年10月16日より実証実験を行うこととなりました。 この実証実験に参加を希望される方は、以下の手順で参加登録をしていただければ幸いです。

【参加登録手順】

①当社が財政支援しているNPOエイジングブライト倶楽部運営の、近代新聞記事検を開いて下さい。
②近代新聞検索サイトのお知らせを読んでいただき、文中の説明に従って、トップ画面左上の「有料会員への新規登録」ボタンを押して、実証実験参加者用のログインIDとパスワードをNPO事務局に対して請求します。もちろん参加には一切費用負担は有りません。有償会員用ID、パスワードは、この実証実験期間中に限り全て無償で付与されます。
③申請の翌日に、登録時に入力したメールアドレス宛にメールにてID、パスワードをお知らせします。
④このID、PASSを、近代新聞記事検索サイトトップ画面左にあるID、パスワード入力窓に入力します。 ⑤ご自身の興味のある明治期の記事を検索します。
⑥ご自身が検索して閲覧したいずれか一つの記事が表示された画面に置かれている、「県立大学実験・検証サイトへ」へのリンクをクリックし、県立大学実験・検証サイトに画面移動します。以下は同サイトの指示に従って検索を楽しんでください。

【個人情報の取り扱いについて】

実験参加希望の方が、NPO事務局にIDとPWの請求される際に、氏名、ご自身の年代、性別、メールアドレスを登録いただきます。
これらの個人情報の取り扱いについては、同NPOのサイトの「プライバシーポリシー」と、「このサイトについて」で説明されている通りですのでご確認ください。なお同サイトから県立大学の実証実験サイトへ受け渡される参加者についての情報は、登録された内容の内、ログインID、性別、世代の3情報と、参加者が実証実験サイトへのボタンを押した時点の記事の識別番号のみで、それだけでは個人を特定できる情報ではないことを明記します。

【静岡県立大学の実証実験対象システムの今日的意義について】

■このシステムが、これまでにない検索システムであるとはどのような点か?
静岡県立大学が開発中の検索支援プログラムは、プログラムによって一種強制的ともいえる方法で誘導されるタイプのシステム(註1)ではなく、より検索者の自由が尊重された検索支援システムであることが重要であり画期的です。
またこの方式は、新聞記事など、検索目的が曖昧な訪問者の比率が高い巨大なWebアーカイブデータを対象とした検索に最も適した方式ではないかと思われます。
 ●大勢を占める静岡県近代新聞記事検索サイト訪問者の検索行動と課題
「日露戦争の関連記事の中から、大石橋の戦闘で自分の祖父が戦死したが、祖父の氏名○○ ○○が出てくる戦死公報記事が無いか探す。」・・といった、明確な検索目的が有って検索する方は、比較的少ないものと思います。
静岡県近代新聞記事検索サイトを利用する大多数の方の検索行動は、「静岡県内の記事が多くを占めること、近代期の日本の社会、戦争、経済がリアルに掲示されているであろうこと、また3面記事にはこのような社会や経済、政治を反映した市井の人々の人間模様などが、記事の中から読み取れるのではないか・・といった漠然とした期待感を基礎に置きながら、この期待範囲内で自らが知識として持つ人名、地名、年代、事件名等を頭に思い浮かべ、その中から任意の検索語彙を選んで検索する。その結果、期待した記事が得られなければ、他の語彙で再検索を繰り返すというものではないかと推定しています。
この方法で検索を繰り返すこと自体面倒ですし非効率的でもあります。
このため、途中であきらめ、興味を失ってしまうまわれる方も多いのではないかと推測します。
漠然とした目的意識での訪問者が多数を占めるのであれば、これに対して有効な別の検索の仕組みを提供することが、静岡県近代新聞記事検索サイトを含むすべてのWebアーカイブにとって、自らの存在意義にも係る大きな課題だと思います。
静岡県立大学の検索支援システムは、まさしくこの課題に正面から応えようとしているものです。
●一般的な検索方法でヒットした記事に含まれるもの
静岡県近代新聞サイト(又は他のアーカイブ検索サイト)の記事検索の方法でヒットした記事が、検索者の期待するものにぴったり当てはまるものではなかったとしても、それなりに「面白そう」と感じた記事であれば、その記事の中には、自分自身でも判然としない興味のきれはし(手がかり)が含まれている可能性が高いと考えて良いのではないかと思います。
●検索者の曖昧な期待範囲に重なる類似性の高い記事をプロットしたマップ表現のユニークさ
この検索方法がユニークなのは、最初に偶然選んだ(それなりに興味を引かれた)記事と他の全ての登録記事に含まれるすべての語彙を抽出し、県立大学の研究者の産み出した独自のロジックによって、個々の記事の近縁性の強弱の度合いを計り、かつその強弱によって記事群をグループ化し、近縁の度合いを最初に選んだ記事との距離に置き換えて2次元画面上に点(1記事が1つの点)群をプロットしている点にあります。静岡県近代新聞記事検索サイトで選んだ1つの記事が、先に述べたように参加者の「期待」に含まれる何ものかを含むとすれば、この何ものかは、最初に選んだ記事の周辺にプロットされた記事マップ上のどこかに散在しているはずだという前提で、散在する点にカーソルを当てて当該点の記事を表示させながら「流し読み」してゆくことができます。記事群を配置したマップは、参加者の曖昧で意識下に潜在する期待範囲そのものを視覚化したものだと言って良いと思います。 何か特定の本を買いたいというのでもなく、書店で書棚に並んだ本をぶらぶら眺め歩きする時間は、本好きにとって楽しく貴重なものです。また多くの本好きが経験していることですが、書店での自由な眺め歩きであればこそ、意外な、思わぬ「良本」に出会うということが少なくないのです。
自分にとって心が震えるような本に出会うときには、一種運命的に、なぜかそのタイトルに自然に目がゆくのです。このような発見は、ネット書店ではまず期待できません。
記事群をマップとして表示させる県大独自のアルゴリズムは、「本読みの心を知る書店主が心をつくして書籍の棚の並び順を考える」のと同じような役割を果たすものと言えるでしょう。
下に示したのは、実験参加者が静岡県近代新聞記事検索サイト(以下「NPOサイト」)で検索ヒットした記事(以下「記事A」)の画面で、実証実験サイトへのボタンを押した時点で遷移する県立大学側サイト(以下「県大サイト」)の画面です。
マップ中央近くの比較的大きな赤い点Aは、記事Aを示し、下段右の記事欄には、記事Aの全文が表示されています。この画面以後の参加者の記事閲覧方法、楽しみ方の詳細は、県大サイト内での説明をお読みください。

logo

※注1:曖昧で明確に意識されていない目的や志向を持つサイト訪問者(一般には購買者)に対し、ビッグデータを利用した類推によって、購買可能性の高い商品や情報を推奨するタイプの検索支援システムです。代表的なシステムを挙げてみます。Google検索では、検索者が検索語として与えた語彙と、検索の結果開いたサイトのビッグデータから、検索者が真に目的とする適正な語彙を類推しようとします。Amazon等のWEBショッピングでは、特定の商品を購入した人が次に何を買ったかと言うビッグデータを基礎に、特定商品購入者が次に購入行動を起こす可能性の高い商品の買い物リストを送りつけてきます。いずれも、けっこう的を射た「お奨め」であることが多く、便利とは言えるのですが、自らの意識下のニーズを勝手に類推されているという意味でおしつけがましく、違和感を覚える方も多いのではないかと思います。

お問い合わせ

お電話でもご相談できます。
静岡本社054-248-4611
北海道支店0166-29-7200

↑ PAGE TOP